SF(エピソード07)

単位で言えば4千年以上の歴史を持つ中国人が考え出した膨大な数を表す最終単位「無量大数」よりもっとある宇宙の星。また「摩訶不思議」ほどの銀河系列のなかのさらに・・・もう単位は使わないことにしよう・・・その中でもいくつもの時空間や銀河が存在しているが、ひとつの銀河系の太陽系テラ級第三惑星、ここらあたりの先住民が「地球」と呼ぶ(ちたまではない)星の地表上に今、ぼくはいる。
ほとんどが「水」で表面を覆われているこのテラ級惑星は地表があまりないのだけれど、おおまかに「とーよー」と呼ばれる東アジアの片隅の「にほん」と呼ばれる(2本ではない)国のさらにこの国の住民が作った地図を信用すれば(これは惑星全体の文明が遅れているため二次元的な、燃やせば灰になる炭化物で作られている「かみ」というものに書かれている)どーやら「ニーガタ」というところにぼくはいるようだ。

 

・・・ぼけーっと考え事をしながら(だいたいはべつのせかいに首や足や体はんぶんくらいはまっているんだけど)けんしゅーしつにはいると、ネオがいた。U子さんもいる。U子さんはネオのおかあさんだからあたりまえだ。ネオがこの部屋に一人でいたら「やはりあいつは新種のみゅーたんとだったのか」(注:1)と思い、ぼくは逃げ出すにちがいない。とーこちゃんもいる。なにやら3人で一番前の席でみつだんしているみたいだ。もしかして、クッシーものがたりのことを怒っているのかもしれない。こわいのでぼくは一番後ろの席につくことにした。

U子さんからネオが6歳児になったとメールが来ていたのをおもいだした。かれのぼくへの評価は

「ソンナニキライジャナイケド、チョトコワイ」

にかわったそうで、やはりおやどりがいないときに2〜3ぱつなぐっておいたほうがよさそうだ。だけど、そんな機会はめったにないだろうし、そのうち、たいりょくやわんりょくもぼくよりうわまわるようになったら、とーぜんしかえしされるだろうからやめておこう。それよりいまのうちに校舎のめぐろっちみたいに古文に・・・じゃなくて子分にしてしまおう。

ということで、ネオはぼくやクッシーよりも年上になってしまった。ぼくやクッシーは人類学上の人間的れべるでは永遠に5歳児なのだ。でも、宇宙れべるでは・・・やめておこう。

ここでわーぷする。

 

とーこちゃんが

「わたしはじょーおーさまではありません」

といったので、(おーじょさまのほうがよかったのかな?ともおもったけど、思考能力が火星れべるにまでおちていたので)とーこちゃんとぼくとでクッシーのけいたいでんわを見に行った(文章的なつながりはまったくありません)
折りたたみしきの、やはりぼくとおなじ形のけーたいを開くと、なにやらまばゆいオレンジ系のひかりが出て、おたまじゃくしのしっぽがまっすぐなやつが、すうひきおよいでいた。

「いーでしょう。これぼくがつくったんです」クッシーは得意そうに言った。(注:2)

クッシーは地球外生命体もつくれるみたいだ。どこで覚えたんだろう。スタートレックのアカデミーでもそんなことは教えてくれなかった・・・。

でも、おたまじゃくしは飼いたくない。ぼくの携帯には彼女の画像が物理的に貼ってあるだけだけど、ホログラムならいいのになーと、思った(注:3)

しょーらい、「ネオ」か「まさあき」につくらせよう。

そんなわけで太陽系テラ級第三惑星「ちたま」でおこったぼくの今日一日はなんだったんだろう・・・。

 

おかあさん・・・ぼくは相当疲れているみたいです。

注:1 ミュータント(新人類)数年前、日本で考え方の異なる若者のことを中年親父がこう呼んだ。私としては不本意な使われ方をしたものだと思ったが、今の若者はミュータントなどではない。本当のミュータントとは我々などとは別の遺伝子を持った組織構造の違う人類のことを言う・・・と私は解釈している。その差は今の人類と先の類人猿くらい違う。しかも将来、必ず現れるに違いないと信じている。ただし、私がこの世からいなくなってからにして欲しい。
注:2 使い方を聞かれそうだったので、機先を制して「詳しくは、説明書を読め」と言っておいたので、一日もしくは半日くらいはつぶして使い方をマスターしたのだろう。最初に私が携帯を購入した時も半日くらいいじくりまわしていた。説明書は・・・あまり読んでいない。本文中の出来事は単なる幾何学模様の待ちうけ画面のことです。本人自体はどうかわかりませんが、いくらクッシーでも地球外生命体は作れません。
注:3 私の待ちうけ画面の彼女はうらめしそうに手首をだらりと下げて出てきます(ゲゲゲの鬼太郎に出てくる「猫娘」です)

※この物語は一部フィクションであり、実在の人物、団体名等とは関係ありません…が大部分、本当にあった話です。

-- 祐 筆 --