プロローグ (エピソード01)

ぼくがさいしょにクッシーに会ったのはそーほーという会で、駅前の居酒屋に集まったときでした。そーほーは個人や小さい会社をやっている人たちのことで、ぼくもクッシーもそーほーなんでしょう。

さいきんはお酒もタバコもやらない人が多いのですが、クッシーはお酒もタバコもやるみたいで、ぼくもそうだから少しなかま意識が芽生えました。

その居酒屋は部屋で区切られていないので、まわりのざつおんが多くて大声をはりあげないと話ができないじょうたいでした。ぼくはなるべくいろんな人と話をしようと思い、あちこちの人と話をするため移動したりしてたんだけど、クッシーは最初から最後まで出入り口付近にいて動こうとしませんでした。

クッシーのところへ行って話しをしましたが、クッシーはあまり口数が多くなく、周りの環境にあわせるでもなくふつーの声で話すので、何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。

なんとなくわかったのはあっぷるこんぴゅーたーのマックというマシンを使ってweb製作をしているということぐらい。ぼくもマックを使っているのでいろいろ聞いてみたけど、さっぱりわからない・・・ではなく、さっぱり聞こえませんでした。

クッシーからもらった黄色いめーしには合資会社とかいてありました。合資会社って個人でも作れるのものかと後日聞いてみましたが、本人もよくわからないようでした・・・なぞ?

 

これがクッシーとの最初の出会いです。

 

一ヶ月位してからクッシーのめーしの住所をたずねていきました。仕事を出したかったからです。様子を見たい気もありました。

合資会社を想像していったのですが、ふつーの家でした。玄関のぴんぽんを押すとおばさんが出てきました。ふつーの会社ならきれいな秘書のおねいさんが出てくるのにとおもいつつ

「○○(注:1)さんはいらっしゃいますか?」とたずねるとそのむかしおねいさんだったおばさんは不審者を見るような目つきで「どちらさんですか?」と聞いてきました。ぼくはめーしを出すまでも無いと思い、また自分の会社の名前を言ってもこのおねいさん・・・じゃない、おばさんにはわからないだろうとおもい

「にいがたそーほーともうします」とついいってしまいました。おばさんはさらに不審そうに僕を見てから

「昼夜逆転の生活をしていますもので・・・」と顔だけは笑いながら(目はわらってない)語尾のほうは尻きれトンボ調でこたえてくれました。

ぼくはクッシーは寝ているのだなとおもい、起こしてくればいいのにとさらに思いましたが、時間もなかったので、また来ますからとそうそうにひきあげました。こりゃー連絡とるのはたいへんだぞーと考えながら・・・(実際そうなった)注:2 注:3

後日、くっしーから聞いた話では、ぼくが見たむかしおねいさんだった人はクッシーのママだということと、そのママはぼくをそーほーという会社からきた押し売りとかんちがいしたらしいこと。

それだけならまだいいのだけれど、ママはクッシーにむかって

「その押し売り、追い返しておいたからね^^」

と自慢げに言ったそうです。注:4

 

おかあさん・・・ぼくは自分でも気づかないうちにおしうりになっていました・・・

注:1 とりあえず、本名は明かせない・・・知っている人は知っている。
注:2 クッシーは当時携帯電話も持っていたが、使わないという理由で契約を解除したらしい。この間お宅へ伺った時には電池が切れて誇りをかぶった筐体が無造作に置いてあった。くしくも私が現在こき使っていてそろそろ買い換えようかと思案中の(ぼろぼろの)携帯電話と同じ機種だった。
注:3 昼夜逆の生活では昼間電話しても出るはずがない。今はクッシーは昼間起きているようで午後なら80%の確立で電話には出られるみたいだ。(午前中は寝てることもあるらしく確立は50%くらい)確実に連絡をとるには真夜中にメールするか、直接伺って寝込みを襲うしかない。
注:4 クッシーはご尊父を亡くされているので、母上は見知らぬ者、見知らぬ言葉に対して過剰な警戒心を持たれているのでしょう。(敬語は不得意)

※この物語は一部フィクションであり、実在の人物、団体名等とは関係ありません…が大部分、本当にあった話です。

-- 祐 筆 --